kydhp49’s diary

健康や幸福の香り漂う、ホロ苦「こころのホット・ココア」をどうぞ!

<14> 一瞬の時を解放せよ!

 言わずもがな、現代社会に生きる我々はストレスにさいなまれている。そのストレスの出所は、病気を除けば、大半は対人関係の問題からくる。対人関係のストレスが嵩じるのは、過去を悔やみ、将来を心配しすぎることによる。このことから昨今、今このときに集中することが勧められている。つまり、今一瞬の時を過去と未来から解放するのである。
 
 英語では確か、”Past is a history. Future is a mistery. Present is a gift” と簡潔に表現され、これは儒教思想から来ているとも聞いている。なるほど、うまく言ったものだ。現在は贈りものなのだ。しかし、今ここ(now and here)に心をとどめることは究極の難問である。これができれば、過去と未来へのとらわれの時間が自動的に激減する。

 このことを可能にするために、昔も今もさまざまな技法が編み出されている。仏教でお経を唱えたり、写経に没頭するのもその方法。座禅も極めればそうなる。そして現代でいえば、マインドフルネス・トレーニングが流行りだ。この方法では、たとえば、呼吸などの身体反応に意識を集中させ思考を中断する。何を隠そう、私も日に何度か、呼吸に集中し、マインドフルな状況をつくり、思考の有害な移ろいを防いでいる。これが結構ストレスに効く。
 
 しかし、人は何も考えないという状況がなかなかつくれない憐れな存在。起きているときは精一杯考えてしまう。夢の中でも考えるときがあるから恐ろしい。しかも、その考えの焦点は刻々と流転する。もちろん、今ここだけにとどまっていては人生は成り立たない。やはり、要はバランスになり、過去と現在と未来へのとらわれは対等ぐらいがよいのではないか、とひとり予想している。

 さあ、今ここへのとどまりをどのように達成するか。これで決まりという方法はないので、各自が自分に合った方法を選べばよい。写経はやったことはないが、一度やってみたいと思っている。いろいろやってみると、いずれは自分に合った方法に出会うことになろう。フロー体験といって、意識が飛ぶような集中体験にたまに遭遇することがある。しかし、これは天から降ってくるような体験で、自分で自在にたぐり寄せることはできそうにない。ランナーズハイもよく似た現象である。

 それにしても、あまねく人生は過酷なものだ。その人生を幸多く、快適なものにすることは最大の課題となる。このブログもそのことに貢献したいと切に願っているが、まだまだだな、という思いが焦燥感をかきたてる。ここでひとつ、マインドフルネスを1回やっておこう。