kydhp49’s diary

健康や幸福の香り漂う、ホロ苦「こころのホット・ココア」をどうぞ!

<30> 世にも不思議な、それは不思議な研究会

 昨年から新しい研究会を定期的に開催している。その名も「研究推進研究会(RP研究会)」という。

 これがまた風変わりな研究会で、参加者の研究を徹底的に推進することを目指している。参加者みんなで協力して、メンバー各自の研究の芽を育て上げる。共同研究をしているわけでもない。気まま勝手な個人の研究で、その実現の手助けをするという運営ぶりだ。

 参加者の目的はさまざま。学会誌に採択されること、科学研究費に採択されること、博士学位を取得すること、参加者それぞれの目標がある。どれも現実的な目標で、決して絵に描いた餅ではない。

 毎回研究会では、「研究ナラティブ」と称して各自の研究を、計画やら結果やら考察やらを存分に物語る。それをメンバーが講評し、なんとか発表者の目標へと結実させようとする。アイデアが飛び交い、きつい批評も出る。しかし、酷評して研究案をつぶす研究会とはわけが違い、目指すは目標の実現のみ。つまり、責任をもった、究極のサポート体制を敷いている。

 参加者は心理学が専門の研究者や博士課程の学生が中心だが、研究対象は乳幼児から成人までいろいろで、教育、保育、医学の多様な領域からメンバーが集まっている。遠くは京都や香川からも参加者を得て、毎回ガヤガヤと賑やかにやっている。おっと、開催地は徳島県鳴門である。

 今回の研究会は、全員参加の都合上日曜日の開催となった。参加者がわがまま放題、自己主張満載で開催日を決めるから、全員参加可能な日の選択が必須になる。つまり、誰もが欠席などしたくはない、貴重な研究会である。しかし、たとえ日曜日であっても、祝日であっても、他人の研究ナラティブを聞くのはほんとに楽しい。どれもワクワクするような研究で心が躍る。

 参加者には、研究上の夢を実現してもらいたいな。心底そう思う。心意気のある、心優しいメンバーの面々を前に、いつもそう感じながら、極上の時間が研究会では過ぎる。

 こんな研究会です。参加希望者は、どうぞいらしてください。