kydhp49’s diary

健康や幸福の香り漂う、ホロ苦「こころのホット・ココア」をどうぞ!

<43> 学校教育における三大問題への対応 ― 論文三部作の完成 ― 

 現在の学校は問題が山積している。なかでも、いじめ、不登校愛着障害は、対応が急がれる三大問題と考えている。そこで、この問題について、特徴と対応を詳しく論文化しようと、3年前から一つずつ問題を絞って書いてきた。そして、この3月に3本の論文が出揃う。 

 完成した論文のタイトルをあげておくと、「愛着と虐待」、「『不登校』の問題とその対応」、「『いじめ』の問題とその対応」である。いずれも、独自の切り口でこれらの問題をとらえることができたと考えている。 

 通常、研究者は、論文を書いてそれで止むという姿勢をもっていることが多く、それでは社会貢献という点ではものたりない。これが研究界が批判される所以である。そこで、私はできるだけ実際に介入をかけ、子どもたちを健全化へ導こうとしようとする。つまり、研究での知見を実際の応用介入に適用するのである。 

 介入への私のスタンスは完全予防である。問題は、起きないうちになんとかすることが抜本的な対策になる。そこで、こられの問題を生じないようにする予防教育を長年開発し、また実践してきた。今年は、全国で17ほどの学校でこの予防教育が行われた。 

 この数字が多いのか、少ないのか。全国の学校数からすればほんのひと握りの学校数であることは間違いない。しかし、予防教育など、いわいる心理教育プログラムがこれほど数の学校で行われることは希有な例であろう。 

 もちろんこの数字で満足などしていない。さらに多くの学校での実施を期し、教育の改善と広報に努めている。 

 NPO法人予防教育科学アカデミーでは、この3月に、昨年同様、今年度予防教育を実施していただいた代表学校のコーディネーターの先生にオンライン上で参集いただき、感想なり要望なりを自由に交換し合う会を実施する予定である。 

 昨年度も、まだ実施したことはないが予防教育に興味をお持ちの学校の先生が多数集まっていただきいた。予防教育の実施の輪が広がるために、今年もぜひそう願いたい。