<35> 誕生! 子どもたちを健全化する新しい組織
特定非営利活動法人(NPO)として「予防教育科学アカデミー」が設立された。
現在16名の社員がいて、活動を始めている。主な事業部門は4つあり、
「学校での予防教育実施支援」
「不登校やいじめなど学校問題に悩む教職員への支援」
「子育てや幼保活動の支援」
「子どもの発達にかかわる研究者や教育者の育成」
である。社員それぞれの経験や技量が結集し、その総和以上の力が発揮できることを期待している。
長年予防教育を全国の学校で実施してきたが、学校で予防教育を受けることができない子どもたちがいることに苦慮していた。なんとか、この子どもたちに予防教育を受けさせることができないか。この悩みを解消することを目指して誕生した組織である。
不登校で学校に来られない、予防教育を実施できないほど学級が乱れている、そもそも大切な幼少期に問題のある養育を受け、その後の生活に支障を来している子どもたちが多い、と、予防教育の実施を阻む要因が多々あった。
なんとか予防教育にまでつなぐことができれば、子どもたちを救うことができる。その思いに貫かれた組織でもある。乳幼児の養育や教育、学校での問題解決と予防、そしてその研究者や保育・教育者の育成まで、子どもの健全な育成に必要な活動がこのように統合された組織は他にはないだろう。それぞれの活動が独立するより、相互に連携を取り合いながら効果的な活動ができるように高め合う組織は大いに期待できよう。
確かにこの融合が大切になる。互いの進展と障壁を知り、相互に情報交換と相談を繰り返しながら、不足している部分を補い、協働しながら進むのである。このような事業や領域はこれまで独立して進められてきた。同じ子どもの問題であるのに、それでは不十分。このような組織の誕生が長らく待たれていた。
講演や研修だけではなく、子どものことで日夜苦労されている方々といっしょに実地で問題を解決していきたいと考えている。特定非営利活動法人は、みんなで協力して進める法人である。多くの賛同者を得て、またいっしょに活動ができる同志を得て、目標に向かって突き進みたい。
気軽にアカデミーに声をかけていただき、子どもの健全な育成への一大目標に向かって共に進みたい。現在様々な活動が計画されている。発足間もないが、今後立て続けに主催するイベントが開催される。
センターウェブサイトをときどき覗いてみてほしい。