kydhp49’s diary

健康や幸福の香り漂う、ホロ苦「こころのホット・ココア」をどうぞ!

<40> 講演テーマは、とめどなく広がる 

 ここ2年、リモート講演会を多数回開いて来た。そこでの講演テーマは広がり、「発達の道すじ」のダイナミズムを皮切りに、「不登校」の原因の多様性を伝え、「いじめ」を終結させる方途を主張し、「本当の自己肯定感」の謎に迫り、学校周辺や人間が余儀なくされる喫緊の最重要テーマを立て続けに扱って来た。  

 そして、この2月には「愛着と虐待」という、さらに重要性を増す近年の話題について掘り下げる。その後も、今頭に描いているのは、「学校教員を過酷な現状から救う」、「発達障害への対応はこのままでよいのか」なども次々に視野に入れている。  

 いずれの場合も、独自の視点をもって介入への切り込みを鮮明化した内容をもたせたることができたと考えている。講演の後は、できるだけその内容を論文化しようとし、事実論文化は講演にほぼ追いついている。今後もその姿勢を保つつもりだ。  

 講演をする、論文を書くことにはその発信には自信はあったものの、いざ発信となると、いろいろと細部を調べ直す必要にも迫られた。そして、そうすることで、各テーマの理解が厚みを増すという、好循環が期せずしてついてきた。  

 今や、人間の幸福や学校の問題について、ほとんどの質問に即答できるのではないかという、傲慢とも言える自信を感じている。これは、自分への過大評価なのだろう。しかし、そうとは言えないほどの実効性が回答にはともなって来たと信じている。しかし、まだまだ調べ、考えることがある。それほどに、人間にまつわる問題は難解を極める。この領域では、謙虚に進める姿勢を欠くことはできない。  

 さて、次回の「愛着と虐待」の講演。もう一度、発信する内容を振り返り、不足があれば踏み込んで調べ、考えてみよう。そのプロセスが自分自身を豊かにし、聴衆のみなさんにいただく時間を、またとない貴重なひとときに醸成する。